これまでとこれから

いきなり癌のステージⅣと宣告された私の毎日

死ぬまでにやりたい5つのこと④

その4

「お礼参り」

 

今回の癌告知から治療にあたって、これを偶然と言ってしまえば偶然だし、神仏の御力と言えばそうなのかもしれない…と思うことがいくつかありました。

 

最初にステージ4の癌だと告知され、余命1か月との宣告を受けましたが、私自身はキョト~ンとしていた頃…。(←自覚無し)

体調が悪くなる直前までお勤めさせていただいていた「お山(お寺)」から、退職関係の書類と一緒に「御祈祷済」のお札を送っていただきました。

すると、なんと「これといった治療法もなく、進行も早く、余命一ヶ月の癌」から「可能性のある治療法が幾つもあり、進行も遅く、治療が合えば余命5年はある癌」に病名が変更に…。

おや?

 

週に一度の点滴治療もなかなか良好で、数値的にも安定してきたある日。

主治医から「効果の高い最新治療法があるけれど、数年先まで順番待ち」だと聞かされてはいたものの、私に順番が回って来るのはまだまだ先だな~と漠然と思っていたのですが…。

私のことを心配してくれている北九州の友人から、病気平癒のお守りが届きました。

すると、急にその「効果の高い治療法」にキャンセルが出て、なんといきなり5月からルタテラ治療を開始することになりました。

 

まあね、偶然と言えば偶然、でも天狗さまの神通力が助けて下さったと思えばタイミング的にはピッタリ。う~ん(笑)

どんなに考えても「正解」は分からないわけですが、自分1人の力(幸運)だけでここここまで来れたとは思ってはいません。天狗さまというより、実際の知人、友人、恩師…などなど、本当に私のことを心配してくれる人たちの気持ちが後押ししてくれたと思っています。

 

母を喪った後、しばらくは気丈にやって来られましたが、その後、急に糸が切れてしまいました。今から思えば、いわゆる「セルフネグレクト」というものだったかもしれません。お勤めを始めても体力的にキツくて、食事や気分転換などもできなくて、久しぶりに外で働くことに体が慣れてないだけだと思っていました。けれど、違ったような気がします。「セルフネグレクト」だったんだと思います。

一時期、心療内科にも行ったことがありますが、先生があまりにも適当なので内科一本に絞ったら、病気が見つかった…という…(笑)

そんな自己評価が低い状態の私に、たくさんの人たちが心配し、応援して下さいました。その中に、人ならざるモノがいたとしても、不思議ではないのかも…しれません。

 

年内は11月までルタテラ治療があるので、治療に専念したいと思っていますが、落ち着いたら、京都の「お山」、北九州の「お山」を始め、応援していただいた各地の皆さんの元へ、お礼に行けるくらいに元気にならないと!と思っています。

 

 

《つづく》